-レース概要
NextEra Energy Resources 250 Daytona International Speedway
100 周 250miles (402.25km)
CAR# 16
ドライバー Austin Hill
予選 10位
決勝 1位
ランキング 1位
-レースレポート
2 月 15 日(金)、フロリダ州デイトナビーチの Daytona International Speedway で NASCAR Gander Outdoors TruckSeries 第 1 戦「NextEra Energy Resources 250」が開催された。決勝の舞台となった Daytona International Speedway は 1 周 2.5 マイル(約 4 ㎞)のトライ・オーバルコース。ターンには最大 31 度と NASCAR 開催トラック中 2 番目に深いバンク角が付き、ドリフティングと呼ばれる超接近戦を 300km/h 以上のハイスピードで繰り広げるシリーズ屈指の超高速コース。
-レース詳細
2月14日(木)午後から行われたフリー走行は、ハイスピードコースに合わせたセッティングを繰り返し行い、1回目は23位だったものの、その後のファイナルプラクティスでは高速での集団走行(ドリフティング)時のハンドリングの確認を繰り返しながら更 にスピードがアップ、トップのタイムを叩き出し1位で終えた。翌15日(金)、決勝を前に午後4:30から2ラウンド制で行われた予選は、1stラウンドは7位、最終的には10位で決勝を迎えることとなった。
午後7:30、いよいよグリーンフラッグが振られ2.5マイルのオーバルコースを100周(250マイル:約400km)で競う決勝レースがスタートし、予選を通過した32台による2019年のGander Outdoors Truck Series が開幕。
コース距離が長くハイバンクのスーパースピードウェイと呼ばれるデイトナのコースでは、アクセル全開のまま集団で走行する通称『ドリフティング』が、時速300km以上のハイスピードの中で繰り広げられる。5列目、アウト側からスタートしたオースティンは、まずはスタートダッシュを決め1周目に3位にポジションアップ。3周目、後方でクラッシュが発生、スタート後早々にイエローコーションとなる。9周目、6位からリスタートし、ここでもオースティンは上手くスタートを決め、4位にアップ。
そこからはドリフティング状態のまま順調に周回を重ねて行く。第1ステージもラスト1周のホワイトフラッグが振られ、ターン4に差し掛かった時、ここでオースティンは勝 負を仕掛け、これまでのドリフティングを崩し、大胆にインサイドから3ワイドになりポジションを2つ上げて第1ステージを2位で フィニッシュし、最初のステージポイントを獲得した。
ピットインしたオースティンに、クルーは右側2本のタイヤ交換と給油を行い第2ステージに送り出すが、このピットストップ時に コースに残ったマシンの後ろに付く形になり大きく順位を下げてしまう。27周目、14位から第2ステージがスタート。第2ステー ジは、終始中盤でのレースを強いられ、13位でのフィニッシュとなった。
ピットインしたオースティンに、チームはコース上での順位を上げるため、左側2本だけのタイヤ交換と給油を行い、2番目の速さでオースティンをコースに送り出した。47周目、勝負が決まる最終ステージのグリーンフラッグが振られた。3位、2列目イ ンサイドうという絶好の位置からスタートしたオースティンは、ポジションをキープしたまま順調に走行するも54周目、後方で多 重クラッシュが発生、イエローコーションとなった。
このコーションの間、チームはオースティンにピットインを指示、給油のみを行いレースに復帰させた。63周目、2位、最前列アウト側からスタートのオースティンは、ここで一気にアクセルを踏み込み、この日初めてのトップに立った。しかし、また後方でクラッシュが発生し、イエローコーションとなってしまう。69周目、リスタート。
#16のマシンは非常に好調で、トップを快走して行く。途中、#99と数回にわたってトップの入れ替わりはあったものの、オースティンは冷静に状況を判断し、トップをキープしながら走行を続ける。以降も多重クラッシュが発生するが、#16はラインを巧 みに変えながらマシンをコントロールし更にトップをキープ。しかし、87周目にアウトサイドから#99と#52にパスされ、3位まで 後退してしまう。
94周目、2位アウトサイドからリスタート。#99と#16の激しいトップ争いが続き、一瞬の隙も与えられない厳し い状況が続く。ここまでクラッシュ続発だったこの日のレースも、残り3周となった97周目、2位アウトサイドからリスタート。#16、#99、#88がトップ争いを繰り広げ、順位が目まぐるしく変わって行く。するとラスト1周のホワイトフラッグが振られる直前のター ン3の入り口でアウト側の1台のマシンがバランスを崩し、それまでトップを走っていた#99にヒット、その時、後方インサイド側 にいた#16は、一瞬巻き込まれたかと思われたが、続々とヒットされた他のマシンがインサイド側にスライドする直前にそれを すり抜け、間一髪で難を逃れトップに立ち、そのままイエローコーションとなった。ホワイトフラッグが振られる直前でのアクシ デントでレースはオーバータイムとなり、残り2周での勝負となった。いよいよグリーンフラッグが振られ、オースティンはここで もスタートダッシュを決めトップを走って行く。しかし、この日のレースはこのまま終わらず、またも後方でクラッシュが発生。度重なるクラッシュと、その度に繰り返されるイエローコーション下での走行で燃料不足が懸念される中、再度オーバータイムと なり、そしてようやく残り2周のグリーンフラッグが振られた。この混乱の中でもオースティンは素晴らしいスタートを決め、マシ ンも最後まで調子が良く、2位以下を引き離して行く。
後方ではベテランの#98がラインを変えながら揺さぶりを掛けてくるが、 オースティンはそれを冷静にブロックし、そのままトップフィニッシュ。クラッシュが頻発し、最終的に111周を走り切ったマシン は32台中わずか9台という大波乱のレースを、オースティンは冷静な判断と燃料をセーブした丁寧な走りで、NASCARの聖 地と言われているデイトナでキャリア初の優勝を果たし、HREも昨シーズンのフェニックス戦から3連勝となり、ディフェンディ ングチャンピオンチームとして最高の形で今シーズンのスタートを切った。
※レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで2 月15 日(金) 7:30pm (東部時間)より生中継された。
-レーススポンサー
今回のスポンサーである千葉トヨペット株式会社は、千葉、埼玉、東京の 3 都県に 5 社をもつトヨタ勝又グループの販売店。千葉・埼玉にトヨタ・LEXUS・Volkswagen の新車拠点として全 57 店舗を、中古車拠点として 7 店舗を展開し、1,300 人超の従業員を擁するトヨタディーラー。その他のグループ企業では、オリジナル商品の開発・販売、カーレンタルや自動車学校も運営している。また、日本国内でのモータースポーツ事業にも積極的に取り組んでおり、2017 年よりチームを結成し「Katsumata Racing Team」として Gazoo Racing 86/BRZ レースに参戦、今後ますますの活躍が期待されるチームである。今回、同社からサービスエンジニア 3 名が HRE での NASCAR メカニック研修に参加、HRE のメカニックとともにマシン製作等の作業を行い、レースに帯同した。また、同社の勝又代表およびアソシエートスポンサーでもあるトヨタ部品千葉共販株式会社の視察ツアーのゲストがサーキット場を訪れ、チームとオースティンに大きな声援を送った。
トヨタ自動車の純正部品、純正オプション用品をはじめ、他メーカーにも使える汎用性が高い部品など、多様なラインナップでカーライフに欠かすことの出来ない商品を千葉県内のトヨタ販売店や自動車部品商、自動車修理工場などのお客様へ提案・販売を実施している。
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